本日のトリビア / 2026.05.09

科学

「舌の部位ごとに感じる味が決まっている」は、実は…?

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ANSWER

味覚地図は科学的に否定された都市伝説!

学校の教科書にも登場した「舌の先端は甘味、側面は酸味・塩味、奥は苦味を感じる」という味覚地図(Tongue Map)。実はこれ、科学的に誤りであることが証明されています。

この図の起源は、ドイツの研究者D.P. Hanigが1901年に発表した論文です。「舌の部位によって味の感じやすさにわずかな差がある」という控えめな内容でしたが、後にアメリカの研究者が誤訳・誇張して広めたことで、極端な「味覚地図」として世界中に定着してしまいました。

現代の神経科学では、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つの基本味はすべて舌全体の味蕾で感知できることが確認されています。1970年代のコリングスらの研究がこの誤りを最初に指摘し、2006年にはChandrashekarらがNature誌上で舌の全域における味覚受容のメカニズムを解明しました。誰もが信じていた「常識」が、実は誤訳から生まれた誤解だったのです。

出典: Collings, V.B. (1974), Physiology & Behavior / Chandrashekar et al. (2006), Nature

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