言葉
ANSWER
現代では「いい加減にしなさい!」と叱るときに使われることが多い「いい加減」。実はこの言葉、もともとはまったく逆の、ポジティブな意味を持つ表現でした。
本来の「いい加減」とは、お風呂の湯加減や料理の塩加減がピッタリ最適な状態を指す言葉です。「このお湯、いい加減だね」といえば、熱すぎず冷たすぎず、まさに絶妙な温度という意味になります。
その後、「ちょうどよい=おおよそ・適当」というニュアンスへと意味が広がり、さらに「きちんとしていない・でたらめ」という否定的な用法が定着していきました。言語学ではこのような変化を「意味の悪化(意味の下落)」と呼び、日本語に限らず多くの言語で見られる普遍的な現象です。
日常的に使っている言葉の中に、こうした数百年分の「意味の旅」が隠されているのが、日本語の奥深さといえるでしょう。
出典: 国立国語研究所「日本語の語史研究」、大野晋『日本語の文法を考える』
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