本日のトリビア / 2026.07.20

歴史

ネロは、実はローマ大火の最中に「バイオリンを弾いていた」と、どこまで正確に言えるのでしょうか?

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ANSWER

その表現は時代錯誤です。

ネロ帝については「ローマが燃える中でバイオリンを弾いていた」という有名な言い回しがありますが、文字どおりに受け取るのは難しい表現です。まず、バイオリンは古代ローマの時代には存在しておらず、この部分だけでも後世のたとえだとわかります。

さらに、ローマ大火の際にネロが何をしていたかについては、古代の主要史料どうしでも記述が一致していません。現場にいなかったという話もあれば、歌ったとする伝聞めいた記述もあり、後世に広まった定型句のように単純ではありません。

ネロが音楽や舞台芸能を好んだ皇帝だったこと自体はよく知られています。ただ、その人物像と大火の逸話が結びつく過程には、敵対的な評価や誇張が入り込んだ可能性があります。そのため、「バイオリンを弾いていた」と言い切るより、時代錯誤を含む後世の表現として見るのが妥当です。

出典: Tacitus, Annals, Book XV; Loeb Classical Library edition (Harvard University Press) 出典ページ

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TALKABLE POINT

ネロはローマ大火の最中にバイオリンを弾いていた この定型句は、まず楽器の時代が合いません バイオリンは古代ローマにないため、表現自体が後世の言い回しです