本日のトリビア / 2026.05.25

歴史

中世のスパイスは、腐りかけの肉のにおい消しだったの?

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ANSWER

その説明だけでは足りない

「昔は肉が傷みやすかったから、強い香辛料でごまかした」と聞くともっともらしく思えます。ですが、この話だけで中世のスパイス文化を説明するのは単純すぎるとされています。香辛料は輸入品で高価だったため、腐った肉に日常的にたっぷり使う前提は考えにくいからです。

料理書や当時の暮らしの記録を見ると、香辛料はにおい消しだけでなく、味の好みや富裕さの表現、当時の食の考え方とも結びついていました。傷んだ食材がまったくなかったとは言えませんが、「スパイス=腐った肉隠し」と言い切ると実態を見誤りやすい雑学です。

出典: Paul Freedman, Out of the East: Spices and the Medieval Imagination, Yale University Press, 2008

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